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イナイ×イナイ PEEKABOO Xシリーズ (講談社文庫)

イナイ×イナイ PEEKABOO Xシリーズ (講談社文庫)

森博嗣

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
star総合評価 41/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%

この本について

仕事でも人間関係でも、「結局、自分はどこで評価されているんだろう?」みたいな、じんわりした不安が抜けない時があります。肩書きとか経歴とか、生まれの違いとか、そういう“動かしようのない要素”が気になってしまうやつです。わかっていても振り回されますよね。 『イナイ×イナイ』を読んでいて印象に残るのは、登場人物たちがとてもあっさりとその縛りを外していくところです。たとえば「大金持ちの三男坊か」といった背景のラベルが出てきても、それが物語の中心にはならないし、「履歴ではなく今現在の能力がすべてだ」という一言が、その空気を軽く裏返していきます。生まれや経歴を“説明材料”として扱うだけで、それ以上の価値を与えない感じが、妙に現実的なんですよね。 この距離感が効くのは、いまの自分の立ち位置にモヤモヤしている時です。自分の評価がどこにあるのか気になりすぎると、行動よりも比較に時間を使いがちですが、このシリーズは、その視線を自然と「じゃあ今の自分はどう動く?」に戻してくれます。誰かの秘書だった人が、亡くなった後も淡々と自分の役割をこなしている描写なんかも、過去より“今のふるまい”を静かに示してくれる例でした。 自分の背景に引っ張られやすい人や、肩書きに価値を感じすぎてしまう人に刺さると思います。事件の謎を追いながら、いつのまにか、自分の中の余計なラベルがひとつ薄れていくような読後感でした。

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開始終了

多くの読者は10に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。

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