
風の又三郎
宮沢 賢治
三和書籍 / 20191205
累計読者数5
平均ハイライト数 1.4件/人
推定読了時間 約7時間22分
star総合評価 32/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
仕事の合間や家に帰ってから、なんとなく「昔みたいに夢中になる感じ」が減ったなと思うことがありませんか。効率や成果を考えるクセがついて、大人になるほど、理由のないワクワクを置き忘れてきたような感覚です。頭では休みたいと思っていても、心のほうはうまく休めていない、みたいな。 読者が保存してくれた場面には、その逆の世界があります。楊の枝を折って鞭を作り、ひゅうひゅう振りながら野原をのぼっていく子どもたち。馬が全然速く走らなくても、ただ並んで追いかけるだけで息を切らしながら笑っている。その「意味はないけど、理由なくおもしろい」という感覚に、今の自分たちがちょっと忘れかけているものがにじむんですよね。 宮沢賢治の『風の又三郎』は、物語としては不思議さのある一冊ですが、効き方はもっと地味で現実的です。まず、子どもたちの行動に触れるだけで、気持ちが少し外気に当たるような感じがします。目的ではなく、流れに乗って動く感覚を思い出せる。さらに、又三郎の存在が「よく分からないものをそのまま受け入れる」余白をくれて、思考が詰まったときの息抜きにもなる。そんなゆるい効き方です。 こんな人に刺さると思います。最近、感情の振れ幅が小さくなった気がする人。理由をつけないと動けなくなってきた人。大人になってもまだ迷っている仲間として、ちょっと外の空気を思い出すきっかけにどうぞ。
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出版社による紹介
第3巻として「風の又三郎」「楢ノ木大学士の野宿」「種山ヶ原」「いちょうの実」の4作を大活字、読み仮名付きで収載している。「風の又三郎」は、宮沢賢治の短編小説。ある風の強い日、不思議な少年が転校してきた。その少年は風の神の子ではないかと疑念を持たれながらも、地元の子供たちと交流していく様子を描いている。「楢ノ木大学士の野宿」は宮沢賢治の童話。宮沢賢治は宝石や鉱物、化石に詳しく、イギリス海岸で日本においてオニグルミの化石の実質の第一発見者となっている。作中の「楢ノ木大学士」とは宝石学の専門家のことである。「種山ヶ原」は、賢治が度々訪れたお気に入りの場所のひとつで、数々の作品の舞台となっている。「いちょうの実」は、いちょうの木と実を親子に見立てた旅立ちの物語。
目次
風の又三郎
楢ノ木大学士の野宿
種山ヶ原
いちょうの実
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