
水滸伝 十三 白虎の章 (集英社文庫)
北方謙三
集英社 / 2007-10-19
累計読者数6
平均ハイライト数 18.3件/人
推定読了時間 約4時間47分
star総合評価 65/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「結果を出さなきゃ」と思うほど視野が狭くなって、勝ったのか負けたのか、自分でも判断がつかなくなる時があります。あるいは、強くあろうとして平気な顔をしながら、内心は弱さを抱えたまま動けなくなることもあります。北方版『水滸伝』の十三巻は、まさにその揺らぎの中にある人間たちの姿がやけに沁みました。 読者が保存していた抜粋には、「勝とうとして負けたと思う者」と「勝とうとせずに勝ち負けを超えていた者」の対比がありました。ここは、評価軸を自分の外に置きすぎている時にはっとさせられます。また、呼延灼が部下の死に泣く場面は、強さと弱さを切り離さない人物像としてとてもリアルで、弱さを隠すことばかり考えていた自分の肩の力が抜けていきました。そして、呉用や楊令のやり取りのように、「頭で考える戦」と「生きものとしての戦」の両面が描かれ、正解がない状況でどう判断するかのヒントをもらえます。 うまく割り切れないまま進んでいる人、強さと弱さの同居をどう扱えばいいか迷っている人には、静かに刺さる一冊だと思います。戦の物語なのに、読んだあとに残るのは、人がどう生きるかというごく素朴な手触りでした。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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出版社による紹介
官は十万以上の兵で、梁山泊への進攻を開始した。流花寨(りゅうかさい)には趙安(ちょうあん)の軍が押し寄せ、呼延灼(こえんしゃく)、関勝(かんしょう)、穆弘(ぼくこう)がそれを迎え撃つ。呉用(ごよう)は流花寨の防衛に執心するが、官の狙いは別の所にあった。董万(とうまん)の大軍が息を潜め、急襲の秋(とき)を待っている。一方、孔明(こうめい)と童猛(どうもう)は官の造船所の襲撃を計画した。強固な防備の中、百名の寡兵で潜入を試みる。そして、ついに董万が疾風の如く動き出した。北方水滸、決死の十三巻。
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