
水滸伝 三 輪舞の章 (集英社文庫)
北方謙三
集英社 / 2006-12-15
累計読者数5
平均ハイライト数 18.6件/人
推定読了時間 約4時間38分
star総合評価 57/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 45%
この本について
仕事でも人間関係でも、自分の「強さ」や「冷静さ」をつい拠りどころにしてしまう時があります。でも、そこに頼りすぎると逆に視野が狭くなって、肝心なところで動けなくなる。そういう自覚がある人ほど、北方版『水滸伝』の三巻は静かに効いてきます。 この巻で印象的なのは、強さそのものよりも「揺らぎを抱えたまま前に進む人間」の描かれ方です。史進が自分の武にしがみつく姿や、魯智深が仲間の変化を見抜く場面、武松が土を耕すことで生き返っていく時間。どれも派手ではないけれど、立ち止まった心が少しだけ動き出す瞬間が描かれていて、そこに救われる読者は多いはずです。勝手に生きたいのに勝手にはなれない、と晁蓋がこぼすような弱さも含めて、人間のそのままが許されている感じがあります。 もうひとつ響くのは、志や居場所の扱いの繊細さです。同じ志を持てば地位に関係なく並び立てる、と語られる場面や、楊志が子に「ひとりではない」と言い聞かせる場面のように、誰かと生きることの重さが淡々と描かれています。それは決して前向きなスローガンにならず、迷いを抱えたままの自分でもいいのだと、現実的な温度で背中を押してくれる。 自分の弱さや揺らぎを、戦いの中でどう扱えばいいのかわからない──そんな人に刺さる巻です。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本の後に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
楊志(ようし)は盗賊に襲われた村に遭遇する。人々は惨殺され金品は奪い尽くされていた。何も手を打とうとしない政府に衝撃を受けた楊志は、魯智深(ろちしん)と共に盗賊の根城・二竜山(にりゅうざん)に乗り込む。そして初めて吹毛剣(すいもうけん)を抜く。一方、国を裏から動かす影の組織・青蓮寺(せいれんじ)は、梁山泊の財源である「塩の道」を断とうと画策する。それに対抗するため、公孫勝(こうそんしょう)率いる闇の部隊・致死軍(ちしぐん)が動き出す。荒ぶる北方水滸、灼熱の三巻。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要






