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水滸伝 四 道蛇の章 (集英社文庫)

水滸伝 四 道蛇の章 (集英社文庫)

北方謙三

集英社 / 2007-01-19

累計読者数6
平均ハイライト数 6.8件/人
推定読了時間 約4時間40分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 39%

この本について

仕事でも人間関係でも、「上から押さえつけられている気がするけど、本当の原因がどこにあるのかよくわからない」という時があります。反発心だけはあるのに、動き方はつかめない。誰かを理解したいのに、結局自分のことで精一杯だったりもする。そういうモヤモヤを抱えている時に、北方版『水滸伝』の人物たちは、妙に現実味のある視点をくれるんですよね。 この巻で刺さるのは、まず「何に押さえつけられているのか、自分で見ようとしていなかった」という気づきです。外の圧力と、自分が勝手に思い込んでいる枠がごちゃ混ぜになっている感じは、現代の仕事でもよくあると思います。それに加えて、「志は、志のままでは意味がない」というやりとりも重い。立派な旗を掲げるより、どんな形であれ実現に向けて動くことのほうが難しく、それでもやらないと変わらない。さらに、宋江や雷横のように、迷いや弱さを抱えた人物が、それでも前に出る姿を見ると、強さってこういう質感なのかと少し落ちつきます。 登場人物たちの関係にも救われます。仲間同士でも、互いの弱さや苦しみをまっすぐ受け止めきれない場面が多いのに、それでもつながり続ける。その不器用さに、自分の生活の縮図を見ているような感覚がありました。大きな声で前向きになれと言うのではなく、「迷ったままでも一歩進めるよ」と隣でつぶやいてくれるような物語です。 とくに、弱さを抱えたまま動く理由を探している人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

馬桂(ばけい)は愛娘を殺され、悲嘆にくれていた。青蓮寺(せいれんじ)は彼女を騙して梁山泊への密偵に仕立て上げ、ひそかに恐るべき謀略を進めていく。一方、宋江(そうこう)は、民の苦しみと官の汚濁を自らの眼で見るため、命を懸けて過酷な旅を続けていた。その途中で、純真さゆえに人を殺してしまった李逵(りき)と出会う。李逵は次第に宋江に惹かれていくが、そこに思わぬ悲劇が待ち受けていた。北方水滸、波乱の第四巻。
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