
水滸伝 八 青龍の章 (集英社文庫)
北方謙三
集英社 / 2007-05-18
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推定読了時間 約4時間44分
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この本について
仕事でも人間関係でも、自分の弱さを自覚した瞬間に足が止まることってあります。背負うものが増えるほど、「自分なんかが決めていいのか」とか「責任を持ちきれない」とか、考えすぎて身動きが取れなくなる。僕も同じで、いざ前に出る局面ほど、怖さと恥ずかしさが同時に来ます。 『水滸伝 八 青龍の章』を読んでいて刺さったのは、その迷いが物語の中心にあるということでした。宋江は、強く見えるけれど自分の弱さをよく知っていて、だからこそ恥を忘れないまま決断します。迷いを捨てるのではなく、迷ったまま一歩決める姿が、妙に現実的なんです。部下を信じて任せる場面や、「深刻に考えてもどうにもならないことは深刻に考えない」という割り切りも、仕事の場面にそのまま持ち込める感覚がありました。責任に押し潰されそうな時ほど、視野を閉じないこと、思い入れだけで判断を狂わせないこと。こういう“弱さ込みの強さ”が、この巻にはずっと流れています。 物語としてのスケールは大きいのに、読んでいる自分が救われるのは、登場人物たちの迷い方があまりに人間的だからだと思います。特に「恥を感じなくなったら終わり」という宋江の言葉は、年齢を重ねるほど刺さる人も多いはずです。 決めなきゃいけないのに決められない人、責任の重さに疲れ気味の人には、とても静かに効く一冊でした。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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出版社による紹介
解珍(かいちん)・解宝(かいほう)父子は、祝家荘に大量の兵が入っていることに気づく。官軍が梁山泊の喉元に、巨大な軍事拠点を作ろうとしていたのだった。宋江(そうこう)、呉用(ごよう)らはそれを阻止しようとするが、堅固な守りと、張りめぐらされた罠によって攻め切ることができない。勝利を確信した官軍に対し、梁山泊軍が繰り出した秘策とは。最初の総力戦が、いま幕を開けようとしていた。北方水滸、緊迫の第八巻。
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