
月と六ペンス
サマセット・モーム、龍口直太郎
グーテンベルク21 / 1956-01-01
累計読者数3
平均ハイライト数 5.7件/人
推定読了時間 約5時間46分
star総合評価 46/100
trending_up後半加速型
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この本について
仕事でも人生でも、「どうしたってやめられない気持ち」に振りまわされること、ありませんか。理屈では説明がつかないし、周りの期待にも沿えないし、それでも放っておくと息がつまるような衝動がじわじわ溜まっていく。自分でも扱いづらいこの感じを、誰に言えばいいのか分からず抱えこんでしまうことが、僕にもよくあります。 『月と六ペンス』が刺さるのは、その“どうしようもなさ”を、きれいごとにせず真正面から扱っているからなんですよね。描かずにいたら溺れる、とストリックランドが言い放つ場面は、創作に限らず「これをやらないと自分が自分でなくなる」と感じた瞬間の苦しさを思い出させます。また、美のために生活をめちゃくちゃにしてしまう彼の姿は、情熱の影で誰かが傷ついたり、何も変わらなかったりする冷たい現実も含めて描かれていて、都合の良い物語に逃げないところが逆に救いになるんです。自分の衝動が正しいかどうかじゃなく、「それを抱えて生きるとはどういうことか」を考えさせられました。 特に、自分では選べない欲求に心を揺さぶられている人、あるいは何かをつくることに説明できない焦りや渇きを感じている人には、この物語の温度がしっくりくると思います。理想論でも踏み絵でもなく、人間の不器用さごと受け止めてくれる一冊です。
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出版社による紹介
ストリックランドは妻も子供もあり、ロンドンでなに不自由ない暮らしを送る株式取引所員。その男がある日、なんの前触れもなく、なんの書き置きもなく突如として失踪する。パリに出て絵を描くために! ゴーギャンの絵と生涯に魅せられたモームが長い熟成期間ののちに発表した傑作。
読んだ内容を、もう忘れない。
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