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霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造―(新潮新書)

霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造―(新潮新書)

櫻井義秀

新潮社 / 2009-05

累計読者数3
平均ハイライト数 19.7件/人
推定読了時間 約5時間6分
star総合評価 48/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

スピ系のサービスに限らず、「なんとなく効いてる気がする」「気づけばお金を払っていた」という経験って、思い返すとけっこうありますよね。周りも勧めているし、否定するほどでもないし…そんな曖昧なまま続けてしまう感じ。自分も弱っている時ほど、理屈より“雰囲気”に流されることがあります。 この本は、スピリチュアルを頭ごなしに否定する内容ではなく、「なぜ自分はあの場で納得してしまったのか」「どんな仕組みで判断がずれていくのか」を、具体的なエピソードから見せてくれます。たとえば、ヒーリング後に指示される生活習慣がそもそも健康に良いものだったり、“ちょっとしたラッキー”をスタッフの肯定で強化してしまう構造だったり。気づくと判断基準が書き換わっていく過程が、とても現実的に描かれています。 読んでいて感じたのは、これは特定のサロンの話ではなく、「不安や孤独を抱えた時、人はどんな言葉に寄りかかりやすいのか」という自分自身の問題に近いということです。居場所がほしい時、誰かに肯定されたい時、その空白に入り込む言語や世界観がある。その作用の仕方を冷静に見せてくれるので、距離の取り方が少しうまくなる気がします。 身近な誰かのことが心配な人よりも、「自分の判断が揺らぐ瞬間を客観視したい人」に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

信じる者は救われぬ。スピリチュアリティ(神霊・心霊)を騙れば簡単に金儲けはできる。ほんの少しだけ「不安」を煽り、安易な「癒し」を差し出せば判断能力は歪められ、人は喜んで搾取され続けるのだ。その危険性について現代人はあまりに無防備である。神世界、統一教会、テレビ霊能者から仏教、神道、キリスト教など既存の宗教まで、霊と金、宗教と経済の関係を対応させながら現代社会を鋭く読み解く意欲作。
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