
キャリアノートで会社を辞めても一生困らない人になる
野津 卓也
東洋経済新報社 / 2010-09
この本について
仕事はしているけれど、「このまま会社に馴染んでいくだけでいいんだっけ」とか、「気づけば思考が止まっているかも」と感じる瞬間ってありますよね。僕もまさにそのタイプで、気づきや違和感を抱えているのに、日々の忙しさに流されてしまうことがよくあります。 この本が効くのは、まさにその“違和感の扱い方”からキャリアを組み立てていくところです。たとえば、ふと浮かぶ「これ変だよな」という小さな問題意識をそのままにせず、紙に書き出すことで、自分が本当に社会のどんな部分と向き合いたいのかが見えてくること。さらに、会社の中の役割や肩書きではなく、「自分は何者として社会と関わりたいのか」を丁寧に言語化していく点が、読みながら何度も手を止めて考えさせられました。 もう一つ大きいのは、“オールドパラダイム”の働き方に無自覚なまま努力してしまう怖さへの指摘です。資格や職歴を積むだけではなく、どこへ行っても持ち運べる力や、自分らしい発想で価値を出していく姿勢が必要なんだと、現実的な例を交えて語られていて、耳が痛いけれど納得感があります。 会社に残るか独立するかといった二択ではなく、「いつでも動ける状態をつくっておく」ためのキャリアノートの使い方が軸になっているので、今すぐ大きく動く予定がない人にも負担なく読めます。特に、自分の違和感を無視しがちな人や、会社と自分の境界が曖昧になってきた感覚がある人にはしっかり刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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