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皮膚感覚と人間のこころ(新潮選書)

皮膚感覚と人間のこころ(新潮選書)

傳田光洋

新潮社 / 2013-01-25

累計読者数4
平均ハイライト数 14.8件/人
推定読了時間 約3時間48分
star総合評価 46/100
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この本について

最近、人との距離感がよく分からなくなることが増えました。機嫌よさそうに見えても内心はぐったりしていたり、逆に何もないのに落ち着かなくなったり。頭で理由を探しても、うまく言語化できないままモヤモヤが残ることがあります。そんな時に読んで驚いたのが「皮膚がどう感じているか」が心の状態に想像以上に影響している、という事実でした。 この本は、触れられた時の小さな反応が気分を変えることや、幼少期の接触がストレス耐性を左右する仕組みまで、かなり具体的に説明してくれます。個人的に効いたのは、怒った表情を作るだけで本当に怒りが誘導されるという話で、「気分は内側だけで作られるもの」という思い込みが崩れました。また、拒食症の治療でスーツを着るだけで脳波が変わったり、軽く触れられるだけで財布の紐がゆるむ実験など、身体の感覚が心の判断に入り込む場面がこれでもかと出てきます。読んでいると、自分の不調の一部は思考の問題ではなく「皮膚の感じ方」から来ていたのかもしれない、と思えてきます。 言葉にしにくい不安が続く人や、人間関係で理由不明の疲れを感じる人にはとても刺さるはずです。心の扱い方を変えるというより、まず身体の側から整えるという視点をくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

外界と直接触れ合う皮膚は、環境の変化から生体を守るだけでなく、自己と他者を区別する重要な役割を担っている。人間のこころと身体に大きな影響を及ぼす皮膚は、脳からの指令を受ける一方で、その状態を自らモニターしながら独自の情報処理を行う。その精妙なシステムや、触覚・温度感覚のみならず、光や音にも反応している可能性など、皮膚をめぐる最新研究。
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