
最強の業務改革―利益と競争力を確保し続ける統合的改革モデル
A.T.カーニー and 栗谷 仁
東洋経済新報社 / 2012-06
この本について
業務改革って、「どこが無駄なのかは薄々わかってるのに、自分の部署では触れにくい」とか「人は多いはずなのに、なぜかいつも忙しいまま」というモヤモヤがありますよね。特に本社系の仕事をしていると、“やりすぎ”なのか“必要な作業”なのか、自分でも判断がつかないまま毎日が流れていく感覚があると思います。 この本は、そうした曖昧さにメスを入れるために、まず「いま何にどれだけ人と時間を使っているか」を徹底的に見えるようにするところから入ります。読んでいて刺さったのは、ブラックボックス化した業務を細かく分解すると、過剰配置や属人化しているプロセスが数字として露わになるという点。そして、それを前提に「社内顧客との対話」でサービスレベルの線引きをしていく流れです。やりすぎを責めるのではなく、そもそもの提供価値を一緒に確認していく姿勢が現実的で、無理なく取り組めると思いました。 さらに、物流や設計変更などの例がたくさん出てくるおかげで、「業務改革=机上の空論」ではなく、具体的にどう判断し、どこを削り、どこに投資するかがイメージしやすいのも助かりました。特に、仕様集約を営業側の評価制度に組み込む事例は、”方針は正しいのに動かない組織”に心当たりのある人にはかなり刺さるはずです。 組織のムダや重複に気づきながらも、「結局どこから手をつければいいのか」で止まっている人に向いています。僕自身、日々の業務で感じていた違和感が、どの構造から生まれていたのか整理されていくような感覚がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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