
車谷長吉の人生相談 人生の救い (朝日文庫)
車谷 長吉
株式会社朝日新聞出版
累計読者数3
平均ハイライト数 17件/人
推定読了時間 約1時間44分
star総合評価 60/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 53%
この本について
最近、うまくいかないことが続くと「自分だけ取り残されている感じ」が強くなりますよね。比べたくないのに比べてしまうし、弱さを隠そうとして余計に苦しくなる。そんなときに、車谷長吉の人生相談を読むと、こちらの弱さをごまかさずに直視する視点をもらえました。優しくはありませんが、不思議と落ち着くんです。 この本の効き方は、いわゆる励ましとは真逆で、まず「人間は弱い」という前提に戻されます。強くならなくてもいいし、完璧にもならなくていい。逃げたくなる気持ちも、他人と比べて苦しくなるのも、人として自然なんだと受け止めてくれるような感触があります。さらに、苦痛に耐える時間の中にしか見えてこないものがある、という言い方が妙に腑に落ちるんですよね。人生の迷いに即効薬はないけれど、視界のノイズがひとつ減る感じがありました。 もうひとつ大きいのは、「比べることを手放した先にようやく自由がある」という視点です。車谷さん自身もずっと優劣に縛られていたからこそ、劣を受け入れることで気が楽になった、という語りがリアルで、こちらの体温に近い。強く生きろではなく、弱さ込みで生きていけばいいという温度感です。 刺さるのは、今まさに迷いの渦の中で「どこに立てばいいのか分からない人」。元気づけではなく、地面の硬さだけを確かめたいときに向いています。
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出版社による紹介
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