
育てる技術
石田 淳
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2014-01-31
この本について
部下に仕事を任せたいのに、結局「もういいよ、俺がやる」と手を出してしまう。叱れば伸びると思っていたら、むしろ距離ができる。そんな場面、僕も何度もやってきました。できない理由が性格にあるように思えて、指導の仕方そのものを疑う発想がなかったんです。 この本が効くのは、「人を動かすのは言葉や気合ではなく、行動が続く仕組みなんだ」という、当たり前なのに見落としがちな視点をくれるところです。たとえば、成果につながる行動を続けてもらうには、部下の自発性を引き出す“望ましい結果”をすぐ返す必要がある。60秒以内にフィードバックという話もありますが、これを実際にやると、部下の迷いが減って行動が揃い、仕事が回り出す感覚があります。また、「上司は自分の能力を見せつけるのが仕事ではない」という一文も、僕にはかなり刺さりました。上司がやり方を言語化して渡さなければ、職人の“見て覚えろ”文化が続くだけで、再現性は生まれません。 全員が同じ行動を起こせる共通言語をつくる。いい行動は具体的に褒め、問題があれば直し方だけを示す。凡庸な八割を底上げする方が実は簡単という視点も、毎日のマネジメントに落とし込みやすいです。 「叱る・期待する・任せる」以外の手札が欲しい人には、特に刺さると思います。人柄頼みのマネジメントが限界にきている今、行動ベースで部下を育てる感覚をつかみたいときに手元に置いておく一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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