
おうちで学べるプログラミングのきほん
河村 進
翔泳社 / 2013-04-22
この本について
プログラミングを学び始める時って、「コード以前に、全体の仕組みがぼんやりしていて不安」という状態が長く続きがちです。HTMLとCSSの違いはなんとなく分かるけれど、コンピュータがどう動いているのか、オブジェクト指向で何が変わるのか、曖昧なまま手を動かしている感じ。自分もずっとそこでつまずいていました。 この本がよかったのは、専門書ほど重くないのに、仕組みの“つながり”がしっかり描かれているところです。例えば、Webが成り立つ理由として「誰でも編集できる中立的な文書記述言語が必要だった」という視点を挟んでくる。HTMLが構造、CSSが外観、JavaScriptが動きを担当する流れも、単なる言語紹介ではなく「なぜそうなったのか」が腑に落ちる形で書かれています。オブジェクト指向も、内部を隠すことで依存を減らすという基本に戻して説明されていて、自分が普段書いているコードの意味が少し整理されました。 もう一つ刺さったのは、「利用者の要求を正確に聞き取る」工程に大きな労力がかかるという話。自分の仕事でも、仕様が曖昧だとどれだけコードを書いても迷子になるので、身に覚えがありすぎました。コンピュータは用途を自分で決められない、という当たり前の一文も、結局は人間側の認知がシステムの質を左右するという現実につながってきます。 プログラミングを“技術”よりも“理解の積み重ね”として捉えたい人に向いている本です。コードを書く手前で立ち止まってしまう時間が長い人ほど、土台が整う感覚が得られると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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