
物語論 基礎と応用 (講談社選書メチエ)
橋本陽介
講談社 / 2017-04
累計読者数15
平均ハイライト数 17.2件/人
推定読了時間 約5時間23分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%
この本について
物語を読むとき、「なんとなく面白い」と感じても、どこが自分に刺さっているのか言語化できないまま終わることが多いと思います。仕事で資料を書いたり企画を考えたりするときも同じで、全体をどう組み立てればいいのか、部分をどう扱えばいいのかがあいまいなまま迷い続けてしまうことがあります。 この本は、そのモヤモヤを少し整理してくれる一冊でした。例えば、花と花束の比喩が示すように、部分をどれだけ丁寧に見ても全体の印象には届かない、という感覚がすっと腑に落ちます。また、ファーブラとシュジェートの違いを知ると、「何を書くか」と「どう語るか」を混ぜて考えてしまっていた自分に気づけました。後説法や先説法のような語りの順序のズレをどう捉えるかが分かると、普段読んでいる小説やドラマの構造が立体的に見え始めます。 物語論というと難しそうに聞こえますが、著者は「語りには必ず誰かがいる」という前提から丁寧に積み上げていくので、専門書というより、読書の見え方を調整してくれるレンズに近い感じでした。 物語を「感じる」だけでなく「組み立てる視点」を持ちたい人には特に刺さると思います。
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出版社による紹介
人間は、現実を「物語」で理解している。形態や文体、視点と語り手、物語の中の「時間」などから「物語」の構造と設計図を分析する。
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