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デッドライン

デッドライン

トム デマルコ and 伊豆 原弓

新潮社 / 2019-11-27

累計読者数9
平均ハイライト数 14.2件/人
推定読了時間 約2時間5分
star総合評価 62/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 54%

この本について

仕事でプロジェクトに関わっていると、「なんでこんなに仕様があいまいなんだろう」「会議ばかり増えるのに進まない」「政治的な空気に振り回されてばかりだな…」みたいな、うまく言語化できない疲れがじわっと溜まっていきます。自分の進め方が悪いのか、組織の問題なのか、その境目が見えなくなってくるんですよね。僕も同じところで何度もつまずきました。 『デッドライン』は、そのモヤモヤを「現場のリアル」としてそのまま扱ってくれる本でした。仕様書があいまいな理由が、単なる怠慢ではなく利害の対立の未解決にあること。人数を早期に増やすほどインタフェース調整ばかりになって逆に遅れること。政治が入り込むと、人の安全感が失われ、変更も議論もまともに進まなくなること。どれも自分の現場で起きていたことが見えるようになって、対処というより「まず状況を正しく捉える」感覚が身につきました。 特に、触媒の存在や仲裁の役割のように、成果が数字で見えにくい働きが実はプロジェクトを支えているという視点は、チームの見え方を大きく変えてくれます。プレッシャーや怒りが伝染する仕組みも丁寧に描かれていて、「ああ、これ以上やっても悪化するだけだ」と一歩引けるようになりました。プロセス改良も、一度にたくさん手を出すとむしろ遅れるという指摘は、自分の改善欲と折り合いをつけるヒントになりました。 現場の混沌に名前をつけたい人、そして「自分のせいではない負荷」を抱えがちな人にとって、静かに効いてくる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

珊瑚礁のまわりで群れをなす魚のように、導きあう男たちが夜の底をクルーズする――。ゲイであること、思考すること、生きること。修士論文のデッドラインが迫るなか、動物になることと女性になることの線上で悩み、哲学と格闘しつつ日々を送る「僕」。気鋭の哲学者による魂を揺さぶるデビュー小説。
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