
空海「即身成仏義」「声字実相義」「吽字義」 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)
空海 and 加藤 精一
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推定読了時間 約3時間42分
star総合評価 62/100
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この本について
仕事に追われている時ほど、「今の自分は何者なのか」とふと立ち止まってしまうことがあります。外に正解を探しに行っても落ち着かず、かといって内側を見ても霧がかかったように曖昧なまま。そういう時、空海の言葉は宗教書というより、自分の輪郭をもう一度確認するための道具としてしっかり働いてくれました。 この本で印象的なのは、「人生を離れた教えなどあり得ない」という姿勢です。仏性は特別な人だけのものではなく、私たちがもう持っているものだと示されると、焦って自分を作り変えようとしなくてもいいんだと思えてきます。また、「この世の音という音は大日の声」という比喩に触れると、忙しさで雑音にしか思えなかった日常にも、少しだけ意味の断片のようなものを感じられるようになる。さらに、密教の修行は自分を別物に変形させる行為ではなく、「すでにある関係を確認すること」だと書かれていて、がむしゃらに頑張るだけでは届かない何かに気づかされます。 特に、いつも自分をアップデートし続けないといけない気がしてしんどい人には刺さると思います。読み進めるうちに、変わらなければ価値がないという思い込みから少し距離が取れ、自分の内側に最初からあるものを丁寧に扱う感覚が戻ってきます。
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出版社による紹介
なぜ“この身このままで仏になれる”のか。六大・四曼・三密の密教思想から「即身成仏」を理論的に解明した空海の代表作に、わかりやすい現代表現と用語・出典の丁寧な解説を加えた“訳注シリーズ”第3弾!
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