
道元「典座教訓」 禅の食事と心 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)
道元 and 藤井 宗哲
累計読者数4
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推定読了時間 約3時間29分
star総合評価 44/100
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この本について
仕事でも家のことでも、気づけば「効率よく片づけること」ばかり考えてしまって、目の前の作業に気持ちが置いてけぼりになることがあります。丁寧にやりたい気持ちはあるのに、実際は雑になったり、逆に気合いを入れすぎて続かなかったり。その揺れが地味にしんどいんですよね。 この本の抜粋を読むと、典座が食材を洗ったり切ったりする一つひとつを、誰かを思う気持ちで引き受けている姿がくっきりしていて、そこに刺さる人が多いのだと思います。「一滴一塵も疎かにしない」という言葉はストイックに聞こえるけれど、読んでみると義務よりも“心の置き方”に重心がある。上手くやろうとするんじゃなくて、今やっている行為そのものに静かに戻る感じです。そして、人の話を丁寧に聞くことから和が生まれるという一節は、日常のコミュニケーションにそのまま持ち込める視点でした。相手を変えようとする前に、まず自分の耳を澄ますところからでいいんだ、と。 もう一ついいのは、質素な僧堂の食事を「貧しい」のではなく「シンプル」と言い直すシーン。ものの見方を一段だけずらすだけで、同じ生活がまったく違う手触りになるんだなと気づかされます。派手な変化はないけれど、日々の小さな行動の積み重ねを見直したい人にはとても相性がいい本です。
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出版社による紹介
上流貴族の家に生まれた道元は13歳で出家し、24歳のとき南宋へ渡り、上陸を許されずに停泊している間に、典座(禅寺の食事係)の役職にあった老僧と運命的な出会いをする...。帰国した道元は、寺院の規律を保つための新たな基準となる書を撰述しようとし、『典座教訓』を著した。食と仏道を同じレベルで語ったこの書を、自らが長く典座を務めた体験をもとに読み解き、禅の精神を日常の言葉で語り、禅の核心に迫る。
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