
動機 D県警シリーズ
横山秀夫
累計読者数4
平均ハイライト数 1.5件/人
star総合評価 30/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 25%
この本について
仕事をしていると、「自分の常識って、本当に正しいのか?」と急に足が止まる瞬間がありますよね。相手の立場や事情が見えないまま、こちらの“当たり前”だけで判断していたんじゃないか、と後になってじわっと不安になるあの感じです。僕自身、職場でのやりとりや判断でこういうモヤモヤを抱えることが多くて、そんなときに横山秀夫の『動機』を読むと、視界がひらく瞬間があります。 この本はミステリーではあるんですが、読者が保存していた「そちらが来るのが筋ではないですか」とか、「裁判官の常識は世間の非常識」みたいな場面に象徴されるように、登場人物たちの“立場のズレ”が妙にリアルなんです。誰も悪人じゃないのに、立場や役割が違うだけで会話が噛み合わなくなる。その空気の温度差に、仕事の現場で感じるあの微妙な行き違いが重なります。 もう一つ、強請の犯人を前に「なにも殺さなくてもいいではないか」と心の中で揺れる描写は、善悪だけでは割り切れない感情の扱い方を突きつけてきます。人は状況によってこんなにも判断が変わるのか、と変に納得してしまうし、だからこそ自分の“正しさ”にも距離を置ける。読後に残るのはスッキリというより、判断するときの姿勢が少しだけ落ち着く感覚です。 立場の違いで人間関係に疲れやすい人、あるいは自分の判断に自信が持てなくなる瞬間がある人には、静かに効く一冊だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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