
64(ロクヨン)(下) D県警シリーズ (文春文庫)
横山秀夫
累計読者数7
平均ハイライト数 4.6件/人
推定読了時間 約7時間6分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 22%
この本について
仕事を続けていると、ときどき「自分はいま何を拠りどころに働いているんだろう」と急に足元が揺れるような瞬間があります。上司の方針に振り回されたり、部下との距離感に迷ったり、気づけば相手を“わかりやすいラベル”で見てしまっていたり。そんな自分に薄々気づいてしまうと、余計にしんどくなるんですよね。 『64(ロクヨン)下』を読んで刺さった人は、おそらくその「揺れ」を抱えながら働いている人だと思います。この物語に登場する警察組織はとにかく巨大で硬直していて、その中にいる人たちは皆、どこか不器用で孤独です。でも彼らが語る言葉には、自分が職場で感じているあの“行き場のないもやもや”に近いものがある。偶然で今の立場にいること、組織の中でしか生き方を語れない自分を認める怖さ、誰も従順ではない前提で関わり続ける難しさ。そういうものを、少しだけ正面から見せてくれる作品です。 読んでいると、組織というものを大げさに語らず、「今日の仕事をどう積み上げるか」という視点に戻してくれる瞬間が何度かあります。戦略で人は動かせないとか、職務は不変だとか、きれいごとではない現場の言葉が静かに響く。自分もまた同じ山を見て働いているんだと思えるだけで、翌日の呼吸の仕方が変わる本です。 組織の中で踏ん張っている人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。
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