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宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議 (講談社現代新書)

宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議 (講談社現代新書)

吉田たかよし

講談社 / 2013-09-17

累計読者数4
平均ハイライト数 4.3件/人
推定読了時間 約2時間44分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 39%

この本について

栄養のことを調べれば調べるほど、何を食べればいいのか分からなくなる瞬間ってありますよね。タンパク質が大事と言われる一方で、体の中でどう扱われているのかまでは、意外と知らないまま日々の食事を選んでいたりします。僕自身、「なんとなく良さそう」で判断してしまうことが多くて、じわっとした不安だけが残ることがありました。 この本を読んでおもしろかったのは、人体の仕組みを“宇宙生物学”という視点から説明しているところです。たとえば、タンパク質をエネルギー源にすると肝臓や腎臓に余計な負担をかける理由が、窒素の扱いという非常に具体的な話からすっと理解できたり、人間の脳がここまで大きくなった背景に「脂肪をつくる酵素」を進化の過程で獲得したという事実があったりします。食べ物がどう吸収され、どんな意味を持って体の中で働くのかが、感覚ではなく「なるほど、そういうことか」と腑に落ちる形でつながっていきます。 さらに、ATPの仕組みやリンの扱いのような、生物が共通して持っている根本的なルールにも触れていて、地球の生物がどれだけ“同じ方式で動いているか”が不思議なくらいクリアに見えてきます。生活のために知識を増やしているつもりが、気づけば生命そのものの成り立ちまで眼差しが広がっていく感じがあって、読み終わったあとに日常の見え方が少し変わりました。 「食べ物と身体のつながりを、感覚ではなく構造から理解したい人」にじわっと響く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

宇宙生物学とは、地球に限定せず、宇宙全体の広い視野で生命の成り立ちや起源を解明する学問で、アストロバイオロジーとも呼ばれています。本書は、この宇宙生物学の研究成果を医学に結びつけることで、生命の本質に迫ろうとする、意欲作です。(講談社現代新書)
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