ヨムナビ
ミドルマーチ1 (光文社古典新訳文庫)

ミドルマーチ1 (光文社古典新訳文庫)

ジョージ・エリオット、廣野 由美子

累計読者数6
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約9時間55分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 19%

この本について

仕事でも人間関係でも、「理想はあるのに、現実のほうが入り組んでいて、自分でも何をしたいのかわからなくなる」という瞬間があると思います。気高い気持ちで選んだはずの道が、日常の細かさに押しつぶされていく感じとか、他人の考えとのズレに戸惑う感じとか。ミドルマーチの抜粋を読んでいると、まさにその混乱をそのまま言葉にされたようで、胸がざわつきました。 この物語の人物たちは、みんな理想と現実の間で迷い続けています。自分の価値観を大事にしたいのに、周囲の常識や誰かの期待とぶつかったり、想像していた未来が現実になると、思い描いていた状態とは全然違って見えたりする。主人公ドロシアの「正しくありたい」という衝動が、時に極端に走ったり、逆に自分を縛ったりする様子は、私たちの日常にもよく重なります。何か大きなことを成し遂げたいと思いながら、結局は細部に足を引っ張られていく感じや、誰かを理解したつもりで実は全く分かっていなかった、という苦さも丁寧に描かれています。 この本の効き目は、派手な解決策があるわけではなくて、「人はそもそも矛盾だらけ」という前提に少し安心できるところだと思います。自分の判断が揺れるのも当然だし、理想に向かう途中で迷うのも普通で、むしろその揺れの中に生きていくしかないんだな、と落ち着く感じがありました。理想と現実のどちらかに寄せるのではなく、両方を抱えたまま進むしかない、という視点をそっと置いてくれます。 理想にまっすぐ向かいたいのに、現実の細部に足を取られやすい人には、特に刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

密かに互いを思うウィル・ラディスローとドロシアだが、カソーボンの死にまつわる醜聞がきっかけで、仲を引き裂かれることに。ウィルは出立を前にバルストロードから驚くべき秘密を聞かされる。また、価値観の違いと借金によりリドゲイトとロザモンドの夫婦の間にも影が射す。(全4巻)
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要