
「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)
田嶋 幸三
光文社 / 2007-11
この本について
仕事でも育児でも、人に何かを伝える場面で「あれ、ちゃんと届いてないな」と感じることが増えてきました。こちらは分かっているつもりでも、相手の反応が薄かったり、言葉が足りなくて誤解を生んだり。自分の中の考えを言葉にする力って、意外と鍛える機会がないまま大人になっている気がします。 この本が面白いのは、サッカーの話をしているようでいて、結局は「人が育つ環境のつくり方」と「言葉の扱い方」の本になっているところです。たとえば、子どもに対してあえて察しの悪い大人を演じる話は、つい先回りしがちな自分の癖に刺さりました。相手に言葉を与える前に、自分で組み立てる時間を渡せているか。仕事の場でも同じことが起きていると気づきます。また、「ならぬことはならぬ」と明快に伝える重要性も印象的でした。曖昧なまま流すと、結局は相手の判断力を奪ってしまうんですよね。 読んでいていちばん残ったのは、エリートとは特権ではなく、前に立って能力を使い、社会に奉仕する側の人間だという視点です。これはサッカーに限らず、チームで働く誰にとっても向き合わざるを得ないテーマだと思います。言葉の強さや明快さを避けずに持つこと。その態度が周りを引き上げる、という感覚が腑に落ちました。 自分の考えを整理して伝えるのが苦手だと感じる人、あるいは指導や育成の場で言葉に伸び悩んでいる人には、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
誰にでもわかるサッカー説明書 ~スペインサッカーを日本語に具現化~ 【戦術編】 上巻 誰にでもわかるサッカー説明書【戦術編】
森亮太、坪井健太郎

大統領の演説【電子特別版 スピーチ全文訳付き】 (角川新書)
パトリック・ハーラン

言葉力が人を動かす
坂根 正弘

キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック
川上徹也

ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」 (文春e-book)
生島 淳
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要