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ソ連史

ソ連史

松戸清裕

筑摩書房 / 2011-12

累計読者数4
平均ハイライト数 1.5件/人
推定読了時間 約5時間4分
star総合評価 31/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 25%

この本について

仕事でも日常でも、物事が急に動き出す瞬間にうまくついていけず、「なんでこうなったんだろう」と後から地図を引き直すような感覚になることってありませんか。自分でも見えていなかった流れの始まりを、気づけば飲み込んでいた…そんなモヤモヤ、けっこう誰でも抱えていると思います。 この本の抜粋を見ていると、革命の大事件でさえ、最初は「パンを求めた女性労働者のデモ」という、生活の延長にある小さな行動から始まっていることに気づきます。しかも、皇帝が強圧的に命じた鎮圧が、結果的に軍隊の離反を招いて情勢を一気に変えていく。こういう“静かな始まり”から“どうにも止まらない転換点”までの流れを、丁寧に追えるのがこの本の効き目です。歴史の大きな事件が、後から神話化された物語ではなく、日付のずれや食料不足といった現実の積み重ねから立ち上がっていたことが分かると、自分の生活で起きている変化にも少し感覚が近づいていきます。 もうひとつありがたいのは、誰がどう動いたかだけでなく、「なぜその判断が生まれたのか」を、当時の制度や都市の空気感ごと説明してくれるところです。行動の因果が見えると、現代のニュースや組織の意思決定を見るときにも、表面だけで判断しなくなる。歴史を知ることが、そのまま観察力の訓練になる感覚があります。 「気づいたら時代の転換点に巻き込まれていた、あの不思議な感じの正体を知りたい人」に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

一九一七年の革命から生まれ、一九九一年に崩壊した社会主義国家・ソ連。二〇世紀の歴史上に巨大な存在感を持つこの国は、いまだ「冷戦の敗者」「失敗した社会主義国」「民意を無視した全体主義国家」といったイメージで論じられることが多い。しかし、その歩みを内側からたどってみると、そこでは必ずしもその印象に収まらないさまざまな試行錯誤がおこなわれていたことが見えてくるだろう。簡潔にして奥深い「ソ連史入門」。
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