
思考ツールとしてのタロット (こどものもうそうブックス)
米光一成, 岡本麻梨絵, N, 出嶋勉, and 与儀明子
この本について
仕事でも私生活でも、判断に迷ったときって「正しさ」よりも、自分の気持ちや状況の“揺れ”のほうが気になったりしますよね。勢いで進んでいいのか、今は一度立ち止まるべきなのか。その手がかりがつかめないまま、なんとなく時間だけが過ぎていく感じ、僕自身よくあります。 この本を読んで印象的だったのは、タロットを占いとしてではなく、「思考をほぐす道具」として扱っているところです。抜粋にもあるように、父性・ルール・内省・冒険・希望・選択…といった言葉が散らばっていますが、どれも人生の局面で出てくる“具体的な揺れ”に紐づいています。たとえば、決めきれないときに「今は動くタイミングではない」という視点をもらえたり、逆に「少しリスクがあるけど方向性としては間違ってないかも」と背中を押されたり、カードの絵柄を入口に自分の内側を整理できるんですよね。 もう一ついいなと思ったのは、タロットの意味を覚える必要がないところです。「二物衝撃」とか「カイロス」といった言葉が出てきますが、難しい概念を押しつけるのではなく、自分の今の状況に照らし合わせて“何が引っかかるか”を考えるだけで十分に使える。結果よりプロセスが大事、という感じがすごく現実的です。 選択に迷っている人、自分の気持ちの整理が追いつかない人にはとくに刺さると思います。タロットに詳しくなくても、「自分の今を扱うための道具」としてそっと置いておける一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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