
サラリーマンの9割は税金を取り戻せる あらゆる領収書は経費で落とせる【増税対策編】 (中公新書ラクレ)
大村大次郎
中央公論新社 / 2013-12
この本について
税金のことって、「ちゃんとしておいたほうがいいんだろうな」と思いながら、結局よく分からなくて放置しがちですよね。僕自身もそうで、気づいたら「知らないだけで損してた」みたいな場面がいくつもありました。年末調整で完結するつもりでいたのに、退職した年だけ還付申告が必要だったり、親を扶養に入れられる条件を勘違いしていたり。意外と“自分の知らなさ”が家計に直撃しているんですよね。 この本は、そういうモヤモヤをスパッとほどいてくれました。たとえば、温泉療養やスポーツジムの利用が医療費控除の対象になるケースがあるなんて、普通は思いつかないはずです。実際に医師の指示を受けて温泉に行った人の例が載っていて、「あ、こういう現実的なラインなら通るんだ」とイメージが湧きました。また、確定申告の還付申告は時期を問わずできるとか、共働き夫婦なら住宅ローン控除を分けて使えるなど、知らないままでは確実に取りこぼしていた知恵が、淡々と具体的に書かれています。 税金について強気に出るというより、「自分で申告すれば、原則それが通る」という仕組みを正しく理解することで、必要以上に損をしないための“防御力”が上がる本です。特に、退職・再就職のタイミングが重なっている人や、医療費や保険料が地味に重いと感じている人には刺さると思います。 日々の出費は変えにくくても、制度の理解で取り戻せるお金はけっこうあります。そこに気付かせてくれる一冊でした。
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