
新版 吾人の任務―MBAに学び、MBAを創る
堀 義人
東洋経済新報社 / 2009-03-28
この本について
仕事で判断を求められる場面が増えてくると、「そもそも自分はどう考える力を磨けばいいのか」「正解のない状況でどう動けばいいのか」というモヤモヤがついて回ります。知識だけ詰めても、現場に出ると一気に手が止まるあの感じ。僕もずっと同じ壁にぶつかっていました。 この本がおもしろいのは、いわゆる成功論ではなく、堀さん自身がケース・メソッドや創業期の実体験の中で、“どう考え、どう判断し、どう動いたか”のプロセスを淡々と語ってくれるところです。たとえば、完全な情報が揃わない中で仮説を立てて意思決定する感覚や、チームが強くなるのは特定の一手ではなく、システム同士が噛み合っている時だという視点。あるいは、優秀な人が集まる組織をつくるうえで、理念がどれだけ実際の行動に関わっているかという話。どれも机上では分かっていたつもりなのに、自分の働き方にそのまま置き換えられてしまう具体性があります。 特に、目標管理を「上からの指示」ではなく、対話のサイクルに変えていく話や、メンバーの“好き・得意・やりたい”を丁寧に聞く姿勢は、マネジメント経験が浅い人ほど救われるところが多いと思います。結局のところ、経営も仕事も、一つの正解ではなく、揃っていない情報と向き合いながら筋の通る選択を重ねるしかないんだよな…と、読みながら少し肩の力が抜けました。 自分の判断の軸をつくりたい人、組織づくりに悩んでいる人には特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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