
かばん屋の相続
池井戸 潤
文藝春秋 / 2011-04-10
累計読者数8
平均ハイライト数 6.5件/人
推定読了時間 約3時間26分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%
この本について
仕事で判断を迫られたとき、過去の選択ばかり気にして足が止まったり、数字を見るたびに「これで本当にいいのか」と自信が揺れたりしませんか。自分もよくそこでつまずくのですが、『かばん屋の相続』を読んでいて、登場人物たちの等身大の迷いに、自分の現実がそのまま映っているように感じました。 この物語が効いてくるのは、まず「過去は変えられない」という当たり前の一文を、登場人物の不器用な行動の積み重ねで実感させてくれるところです。言葉だけで前向きになれと言われるより、誰かが泥臭く未来を選び直していく姿のほうが、現実の自分を動かしやすいんですよね。さらに、銀行や中小企業の内部事情が描かれ、在庫や預金の扱いといった生々しい視点が出てくるので、数字を見るときの「勘どころ」が少し変わります。良い話で終わらず、ビジネスには努力賞がないという冷たさも淡々と差し出してくれるので、自分の判断軸を見直すきっかけにもなりました。 迷ってばかりだけど、仕事を「ゲーム」と思える余白をもう少し取り戻したい人に刺さる物語だと思います。
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出版社による紹介
働く男たちの愛憎、葛藤を描いた文春文庫オリジナル短編集。池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに? 表題作他、五編収録。
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