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本当はこんなに面白い「おくのほそ道」

本当はこんなに面白い「おくのほそ道」

安田 登

実業之日本社 / 2014-01

累計読者数6
平均ハイライト数 6.5件/人
推定読了時間 約4時間6分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 50%

この本について

日々やることに追われていると、「この状況をちょっと外側から見られたら楽になるのに」と思うことがありませんか。自分の中に別の視点があるはずなのに、うまく取り出せないまま目の前のタスクに飲み込まれていく感じ。僕もけっこうそのタイプで、旅に出る余裕なんてないのに「いまの場所から半歩でいいから外に出たい」と思うことがよくあります。 この本で印象的だったのは、芭蕉と曽良の関係を「サードマン」として読み解く視点でした。追い詰められたときに現れる“もうひとりの自分”という発想は、実際の日常でも思い当たるところがあります。やらなきゃいけないけど気が乗らない仕事を前にしたとき、ふと冷静な人格が横から出てくる感じ。その正体を「幻覚かどうか」で終わらせず、旅の相棒として扱ってしまうところに、この本の面白さがあります。 さらに『おくのほそ道』をRPGとして読むという提案も、現実の風景にクエストが潜んでいるような感覚をくれます。場所の名前の裏にある神話的な意味を拾ったり、能の物語を“攻略本”として参照したり、芭蕉が見ていた世界のレイヤーが一気に開けてくる。本当に小さな移動でも、別の世界へスイッチが入る瞬間があるんだなと気づかされました。生きにくさを笑いに変える俳諧の距離感も、いまの時代にちょうどいいです。 深刻になりがちな思考を、少し柔らかく別角度から見たい人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

中学・高校で、だれもが触れる、松尾芭蕉の不朽の名作『おくのほそ道』。でもこの物語、実は当時の門人たちがゲーム感覚で楽しみながら読んでいた、今でいうロールプレイングゲームのようなものだった。当時の流行芸能であり、知識人の常識でもあった「能」をキーワードに読み解いてみると、その実態が見えてくる。コスプレあり、ジョブチェンジあり、パラレル・ワールドあり。本当は面白い『おくのほそ道』の世界をご紹介しましょう。
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