
心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ
ブルックス・パーマー
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2011-03-20
この本について
部屋を見渡すと、どこか一角だけずっと目がすべってしまう場所ってありませんか。片づけたい気持ちはあるのに腰が重いとか、モノを捨てるときに「これを手放したら自分まで薄くなる気がする」とか。僕も同じで、結局モノの問題というより、自分の内側のモヤモヤのほうに向き合えていなかっただけなんだと気づかされました。 この本が効くのは、モノそのものをどうこうする前に「なぜ手放せないのか」を丁寧にほどいてくれるところです。読んでいると、モノへの執着が他人からの評価にしがみつく姿勢とつながっていたり、過去の自分像を守るための“盾”になっていたりと、思い当たる場面がいくつも出てきます。たとえば、収納を増やしてごまかすのではなく、部屋を歩いて「不快を感じる場所を探す」というごくシンプルな行動が、内面の違和感を見つける作業そのものだったりします。寝室に置きっぱなしの“なんとなく気が重くなるもの”をどかしただけで眠りが変わった、みたいな小さな変化が積み重なる感覚です。 結局のところ、この本が教えてくれるのは「モノに自分らしさを預けなくていい」という視点でした。他人の基準に合わせた生き方を続けるほど、自分への信頼が薄くなっていく。その流れを止めるきっかけとして、まず外側からガラクタを減らすという入り口は意外と理にかなっています。こんな人に刺さると思います。モノを捨てられない悩みより、自分をどう扱っていいかわからない感覚に覚えがある人です。自分のペースで読めば、それだけで一歩前に進める一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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