
名リーダーは「脳」で勝つ
林成之
第三文明社 / 2012-02-28
この本について
「急に改革を進めようとして、現場の空気がギクシャクする」「いい目標を掲げたつもりなのに、誰も腹落ちしてくれない」。リーダー業に少しでも関わると、こんなモヤモヤにぶつかることが多いと思います。僕も同じで、正しさだけでは人は動かないし、かといって迎合してばかりでも前に進まない…そのあいだで迷い続けています。 この本が面白いのは、そうした迷いを“脳のしくみ”という実に地に足のついた視点で説明してくれるところです。たとえば、急激な改革がなぜ失敗しやすいのか。それは現場の人を無視する云々の前に、「脳は急な変化を脅威と捉える」という前提があるからだとわかると、動かし方のイメージが変わります。また、組織で大事にすべき目標の条件が三つに整理されていて、「背伸びしすぎず、でも意義がある」というラインを見極めやすくなるのも実用的でした。 個人的に刺さったのは、聞く力の源が“相手を尊敬する態度”だという話です。テクニックではなく、まず一度オウム返しして受け止めるところから関係が動き出す。小さな行動だけど、職場の空気がじわっと変わるのを実感しました。 チームを変えたいけど、急に旗を振るのは怖い…そんな「慎重なリーダータイプ」にとって、無理のない進め方を見つける手がかりになる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの65%が集中しています。
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