
米原万里の「愛の法則」 (集英社新書)
米原万里
累計読者数8
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約3時間44分
star総合評価 38/100
start序盤集中型
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この本について
人間関係のことを考えるときって、「自分の好みや価値観は自分だけのもの」と思い込みがちですが、あとから振り返ると社会や時代の空気にだいぶ左右されていたな…と気づくことがあります。恋愛でも仕事でも、なんとなく説明しづらい違和感だけが残って、「これ、私だけ?」とモヤモヤするあの感じです。 米原万里の「愛の法則」は、そのモヤモヤに正面から言葉を当ててくれます。とくに、好みが“個人の自由”に見えながらも実は集団的な傾向を帯びている、という視点は、自分の感覚を相対化するきっかけになりますし、男女の分業を「量」と「質」で説明するあたりは、思わず苦笑しながらも妙に腑に落ちました。さらに、外国語や文化を“絶対視してしまう理由”を心理の側から説明してくれる部分は、普段意識しない癖を静かに炙り出してくれます。 極端な答えを提示する本ではなく、「自分の当たり前はどこから来たんだろう」と丁寧に立ち止まらせてくれる本です。恋愛や価値観の揺れに説明をつけられないまま抱えている人に刺さると思います。私自身も、読んでから他人だけでなく自分の感覚にも、少しだけ距離を置けるようになりました。
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出版社による紹介
稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集。世の中に男と女は半々。相手はたくさんいるはずなのに、なぜ「この人」でなくてはダメなのか―“愛の法則”では、生物学、遺伝学をふまえ、「女が本流、男はサンプル」という衝撃の学説!?を縦横無尽に分析・考察する。また“国際化とグローバリゼーション”では、この二つの言葉はけっして同義語ではなく、後者は強国の基準を押しつける、むしろ対義語である実態を鋭く指摘する。四つの講演は、「人はコミュニケーションを求めてやまない生き物である」という信念に貫かれている。
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