
29歳からの人生戦略ノート
金田博之
日本実業出版社 / 2011-02-20
この本について
仕事でも私生活でも、「やることはこなしているはずなのに、なんとなく前に進んでいる感じがしない」ときがありますよね。僕も20代後半〜30代前半あたりでよくこの沼にはまっていました。将来のことを考えようとしても霧がかかったようで、結局“今日”の手応えがないまま終わってしまう。そんなモヤモヤに刺さるのが『29歳からの人生戦略ノート』でした。 この本が面白いのは、いきなり壮大な目標をつくるのではなく、毎日の小さな成功に光を当てて「次は?」につなげていく姿勢を徹底しているところです。ノートに1行だけ書く。うまくいったことを1つ拾う。その1行から次の1行を決める。この地味すぎるくらいの積み重ねが、思っている以上に行動の質を変えてくれます。将来の不安をあれこれ想像するより、今をやりきるほうが動きやすい、という感覚にもすごく救われました。 もうひとつ良かったのは、憧れや願望を「なんとなくの夢」で終わらせない工夫があることです。どんな人に惹かれるのか、どの部分に憧れるのかを言語化していくと、抽象的だった未来のイメージが具体的な行動に落ちてくるんですよね。ビジョンづくりも、いきなり理想像を固めるのではなく、日々の実行の蓄積から拾い上げていく流れなので、現実離れしたプランにもならない。 なので、「未来の計画を立てたいのに、そもそも自分の軸がつかめない」と感じている人ほど相性がいいと思います。僕自身、ノートに書くこと自体が目的ではなく、それを振り返って次につなげることでようやく前に進めていたんだなと気づかされました。小さな成果を見過ごしがちな人には、特にしっくりくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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