
路 (文春文庫)
吉田修一
グーテンベルク21 / 201505
累計読者数3
平均ハイライト数 13件/人
推定読了時間 約3時間11分
star総合評価 57/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 49%
この本について
何かを選ぶたびに「これでよかったのか」とか、人との距離感を測りかねて気まずくなる瞬間ってありますよね。仕事でも恋愛でも、どこか噛み合わないまま時間だけが流れていく感じ。自分の感情をちゃんと掴めていないまま日々をこなしていると、ふとした拍子に胸の奥がざわついたりします。 吉田修一『路』は、そのざわつきを無理に整理しようとはしません。むしろ、台湾と日本を行き来する人たちの人生を通して、「説明しきれない思いや、言えないまま残ってしまう感情」がどう積み重なっていくのかを静かに見せてくれます。運命みたいな大きな言葉では語れない関係性、すれ違う気持ち、国や文化の違いによる些細な摩擦。それらが丁寧に描かれていて、自分の中の複雑さを否定せずに抱えてみようかなと思えるんです。 特に心が動くのは、誰かを想いながらもその想いをうまく言葉にできなかったり、気づいた時にはもう遅かったりする場面の数々です。あの時どう返せばよかったのか、何を伝えればよかったのか。登場人物たちの選択に触れるたび、こちらの記憶まで少し揺れます。また、台湾での風景や人の営みがとても具体的で、異なる文化に触れた時の戸惑いとやわらかい温度の両方が、自分の経験と重なるようでした。 人間関係の「正解のなさ」を抱えたまま歩いている人ほど、この物語がゆっくり染みてくると思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
「破滅の町」に住むクリスチャン(キリスト者)という男が、「虚栄の市」や破壊者アポルオンとの死闘など様々な困難をくぐり抜けて、最後に「天の都」にたどり着くまでの旅の記録の体裁をとった寓意物語。「この世より来たるべき世への巡礼の旅」が正式なタイトルだ。キリスト者が人生において経験する葛藤や苦難、そして理想的なキリスト者の姿へと近づいていく過程を描き、プロテスタント世界で最も多く読まれた宗教書である。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要






