
頭は「本の読み方」で磨かれる―――見えてくるものが変わる70冊
茂木 健一郎
この本について
仕事で判断に迷ったり、最近なんだか視野が狭くなっている気がする…そんなとき、つい「もっと効率よく情報を集めれば解決するのかな」と考えてしまうのですが、実際はそれだけでは足りないことが多いんですよね。自分の感情がどこにあるのかもうまく言語化できなくて、ますますモヤモヤが積もっていく感じがあると思います。 この本は、そうした行き詰まりに対して「読書」という古いようでいて一番じっくり効く手段を、かなり腰を据えて語ってくれます。読者が保存している抜粋を見ると、特に刺さっているのは「言葉を知ることで自分を知れること」「読んだ分だけ足場が広く高くなるという感覚」「自分の人生では起こらない体験に出会えること」のあたり。著者はそれを抽象的に語るのではなく、具体的な“感情が動く瞬間”や“自分の枠が広がる感覚”として提示していて、読書という行為がどう頭の中で作用するのかが、自分のこととして腑に落ちてきます。 読んだ本の数だけ、世界を見る位置が少しずつ変わり、知らない感情や他人の立場を柔らかく受け取れるようになる。その積み重ねが「知性の地層」になっていくという視点は、毎日バタバタしていると忘れがちですが、思い返すと確かに実感があります。特に、今の言葉では説明しきれない気持ちを抱えている人ほど、ここで語られる“言葉の精度”の話がしっかり響くと思います。 こんな人に刺さる本です。読書が好きだけれど、最近その意味を見失いかけている人。自分の感情や思考を、もう一段深く扱えるようになりたい人。読書との距離感を、もう一度ゆっくり整えたいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
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