
しゃべらない仕事術
石田健一
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2015-07-13
この本について
仕事で人に何かを頼むときや、会議で自分の意見を伝えるとき、「うまく伝えられないな…」とモヤモヤすることが自分にもよくあります。頑張って言葉を足すほど逆に伝わりにくくなったり、ちょっとした依頼でも気が引けて先送りしたり。結局、コミュニケーションに余計な消耗をしているんですよね。 この本が面白いのは、「しゃべる量を増やす」のではなく、「伝わる構造をつくる」ことに徹底しているところです。例えば、マイナスを先に置いてからプラスを二つ重ねる話し方は、営業でも日常の報連相でもすぐ実践できますし、月曜の朝に送る短いメールを金曜に仕込んでおくという提案も、意外なほど効きます。直接は言いにくい感謝や気遣いを、文章という形に逃がせるだけで、人との関係が少し軽やかになる感覚があります。また、情報を足すのではなく、引き算して本当に必要な要素だけ残すという考え方は、会議の準備でもメールの文章でも、仕事全体の負荷を下げてくれました。 全体として、コミュ力を劇的に高く見せるような魔法ではなく、日常の「これならできるかも」を積み重ねていくための本です。どん底の経験や小さな挑戦について触れられている部分も、過度にポジティブを押しつける感じではなく、実際に自分のペースで改善していけばいいという温度感で書かれています。 口下手で悩んでいる人よりも、「話せるけど疲れる」「伝え方にムラが出る」という人に特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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