
「これからの広告」の教科書
佐藤達郎
かんき出版 / 2015-06-08
この本について
仕事で商品やサービスの魅力を伝えようとすると、気づけば「機能」ばかり並べてしまうことがあります。でも、相手が本当に知りたいのはそこなんだっけ…と自分でもモヤっとする瞬間があるんですよね。数字も特徴も言っているのに、なぜか届かない。そんなときに限って、自分が買う側に回ると「なんとなく好き」で選んでいることにハッとしたりします。 『これからの広告の教科書』は、この“なんとなく”の正体に向き合う本でした。読者の方が抜き出していた部分も、まさにそこに集中していて、機能ではなく「ブランドの意志」をどう伝えるか、という話に強く反応しているのがわかります。大量の商品が押し寄せ、違いは微差になり、全部比較検討なんてほぼ不可能な今、企業の側が「自分たちは何を大事にしているか」を示していくことが、むしろ購入の理由になっていく。その視点は、自分の中の広告の前提を静かにひっくり返してくれました。 特に、プリウスの例のように、意志を表明することで「賛成してくれる人に選んでもらう」という考え方は、売り手側にとっても楽になる部分があります。全部の人に届かなくていいし、機能を過剰に工夫し続けなくてもいい。むしろ、ブランドの想いに共感できる人との関係を丁寧に育てていくことが、長い目で見て真似されにくい価値になる。この本が教えてくれるのは、そんな“広告の勘所”の変化です。 プロダクトの差別化に限界を感じている人や、USPを打ち出せと言われ続けて苦しくなっている人には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
読書の順序
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