
ブランデッドエンターテイメント: お金を払ってでも見たい広告
カンヌライオンズ審査員, PJ・ペレイラ, and 鈴木智也
この本について
広告やブランドの仕事をしていると、「そもそも今の人って広告なんて見てるのか…?」という虚しさみたいなものが出てきませんか。自分も同じで、長尺コンテンツをついイッキ見してしまう側なので、その気持ちはずっと拭えませんでした。ただ、この本を読んでからは、広告をつくるという行為の前提そのものを少し違う角度で見られるようになりました。 特に響いたのは、ブランドの敵が競合ではなく“あらゆるエンタメ全部”だという指摘です。そう言われるとたしかに、30秒のスポットよりNetflixの続きを見たいのが本音で、だからこそ「時間を奪う」のではなく、「時間を使ってもらう理由」を作らないと何も届かないという話が腹落ちしました。BMW Filmsの例のように、広告の形をしながらも観客が自ら入り込める世界をつくる、という発想は、自分の仕事にも置き換えやすかったです。 もう一つは、ストーリーとクラフトに“逃げ場がない”という点です。長尺で勝負するなら、映像や音の作り込みが観客を逃がさない装置になる。これは制作の現場にいる人ほど痛感すると思います。そして、ブランドが何を大事にしているのかを背景に置いたとき、初めて観客は「この話を聞く価値がある」と思ってくれる。抽象的な理念ではなく、時代精神や普遍的なテーマに接続して語ることの重要さも丁寧に書かれています。 広告づくりを「もう一度ちゃんと考えたい」と思っている人には、とても刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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