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意識と自己 (講談社学術文庫)

意識と自己 (講談社学術文庫)

アントニオ・ダマシオ and 田中三彦

累計読者数6
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約8時間54分
star総合評価 30/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 22%

この本について

「いま考えていることって、本当に“自分”が選んでるのかよく分からないな」とか、「気づいたら頭の中が勝手にざわついていて、どこから手をつければいいのか分からない」という感覚、僕もよくあります。未来の不安ばかり浮かんでくるのに、いま目の前の感覚はどこか曖昧で、思考の正体がつかめないまま一日が終わることも多いです。 この本を読んで一番効いたのは、まず“意識が扱える範囲は意外なほど狭い”という事実を突きつけられたところでした。脳は膨大なイメージを生み出しているけれど、意識という小さな窓に入れるのはほんの一部だけ。だから、突然不安が湧いてくるのも、集中できないのも、「自分が弱いから」ではなく、そもそもそういう仕組みなんだと理解できる。これだけで、無駄に自分を責める回数が減りました。 もうひとつは、“いま・ここ”しか扱えない中核意識の話です。僕らはつい過去の後悔や未来の心配に振り回されますが、脳の構造的にはそんな広い時空を同時に処理できない。むしろ、瞬間瞬間のイメージがつながって「心」が形づくられているだけ。この視点に立つと、思考の渋滞に巻き込まれたときに、まず身体の感覚や目の前の物に戻る理由が腑に落ちます。 専門書ではあるけれど、意識を“謎のブラックボックス”ではなく“生き物としての機能”として見直したい人にはとても刺さる本だと思います。日常のモヤモヤを、少し距離を置いて眺められるようになる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

意識が生まれるとはどういう事態か。身体・情動から感情がいかに作られ、その認識に意識はどう働くのか。神経学者の刺激的な仮説。
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