
脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住
本田 直之
この本について
移住に興味はあるけど、結局「仕事どうする問題」で足が止まること、よくあります。僕自身も、東京にいればなんとかなる安心感に寄りかかってしまって、動きたい気持ちと現実のあいだでずっと揺れていました。でも、この本を読んでみて気づいたのは、動けない理由の多くが“環境”ではなく“これまでのやり方に縛られている自分”だったということです。 本の中では、地方に移った人たちがどう生活を組み立て直しているのかが具体的に描かれています。お金の不安についても、支出を細かく洗い出して「どのくらいあれば十分なのか」を逆算している姿がリアルで、自分でも実践できそうだと思えました。また、地域での仕事が“与えられるもの”ではなく“つくるもの”に変わっていくプロセスが丁寧に語られていて、移住は環境を変えるだけじゃなく、思考の柔軟さを取り戻す実験なのだと感じました。計画どおりにいかないことを楽しむ姿勢や、人とのつながりから仕事が生まれる瞬間も、東京の働き方にはない視点でした。 特に刺さったのは、「地域の良さは、外から来た人のほうが気づける」という話です。移住したことそのものがコンテンツになるとか、二毛作的な働き方が自然に生まれるとか、そういう“余白”が地方にはある。これは、いまの生活にぎゅうぎゅうに詰まっている人ほど響くと思います。 会社に縛られて身動きが取れないと感じている人、今の働き方に違和感があるのに一歩が踏み出せない人には、静かに効いてくる本です。移住を決断するための正解が書いてあるわけではないけれど、自分で考えて動くための筋力を取り戻すきっかけにはなると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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