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東京一極集中が日本を救う (ディスカヴァー携書)

東京一極集中が日本を救う (ディスカヴァー携書)

市川宏雄

累計読者数3
平均ハイライト数 30.3件/人
star総合評価 66/100
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この本について

地方が元気ないと言われるたびに、「東京ばかり栄えていいのか」とモヤモヤすることがありました。かといって、東京だけを悪者にしても何も進まない気がして、ずっと整理できないままでした。この本は、その曖昧な違和感にひとつずつ輪郭をつけてくれました。 読んでいて刺さったのは、まず「東京が衰えたら地方が伸びるわけではない」という指摘です。直感に反しているようで、でもよく考えると腑に落ちる。富や技術が生まれる場所は限られていて、そこが弱れば日本全体が沈むという視点は、これまで意識していませんでした。さらに、世界がすでに“国”ではなく“都市”を単位に競争しているという話。地方か東京か、という国内の構図だけ見ていると、外側で起きていることを見失う危うさを実感します。そして、都市に人や資源が集まるのは、良し悪しではなく経済合理性そのものだという説明が、議論をすごく落ち着かせてくれます。 一方で、本書は「地方切り捨て」ではなく、むしろコンパクトに再編していく方向性を丁寧に示しているところも読みどころでした。限られた労働力と資源でどう生き残るかを考えると、選択と集中の視点から逃げるわけにはいかないんだろうなと、現実的に受け止められます。 東京か地方かの議論にずっとモヤモヤしてきた人、そして「日本の都市のこれから」を感情論抜きで考えたい人に向いている一冊です。

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