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十津川警部 記憶 (双葉文庫)

十津川警部 記憶 (双葉文庫)

西村京太郎

角川書店 / 2007-10

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
star総合評価 31/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

ふだん仕事をしていると、「状況はよく分からないけれど、とりあえず動かなきゃいけない」と焦ってしまう瞬間が多い気がします。目の前の判断に追われて、全体が見えていないまま動いてしまうあの感じです。今回の抜粋で読者が反応しているのも、十津川と亀井のあいだに流れる、あの独特の“間”なんじゃないかなと思いました。死体を前にしながらも、まだ生きている人間の動きを読み取ろうとする静かな視線。その落ち着きが、慌ただしい日常と対照的なんですよね。 この作品は、事件を追うスピード感よりも、十津川たちが状況を丁寧に捉え直すプロセスが印象的です。ひとつは、「目の前の事実と、そこから漏れ落ちているものを区別して考える」姿勢が自然と身につくこと。もうひとつは、会話の端々から、相手の意図や温度を読み解く視点が鍛えられるところです。どちらも日常のコミュニケーションで役立つのに、つい忘れてしまいがちなことばかりです。 派手さはないけれど、迷ったときほど静かに状況を見直したくなる人には合うと思います。事件そのものより、登場人物の観察の仕方が心に残るタイプのミステリです。

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出版社による紹介

「SL、桜、二人の男女」被害者の記憶をもとに十津川警部が事件を追う!
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