
習慣の力 The Power of Habit
チャールズ・デュヒッグ and 渡会圭子
講談社 / 2016-02-18
この本について
習慣を変えたいと思っているのに、気づくと同じパターンに戻ってしまうことってありますよね。自分の意志が弱いのか、それとも根本的にやり方が間違っているのか。僕もよくそのループにはまって、「またやってしまったな…」と落ち込むタイプです。 『習慣の力』を読んで感じたのは、意思よりも「仕組み」に目を向けたほうがうまくいく、ということでした。きっかけ・ルーチン・報酬という三つの流れがあると知るだけで、日常の行動の見え方がけっこう変わります。たとえば、悪い習慣をゼロにするのではなく、同じきっかけと報酬は残しつつ、ルーチンをすり替えるという発想。頭では知っていても、ここまで神経科学と事例を並べて説明されると、ようやく「そういう仕組みなのか」と腑に落ちました。 それに、習慣って“信じる力”とか“なじみ”のような、わりと情緒的に見える部分にも支えられているんですよね。意志力が筋肉みたいに疲れる仕組みや、ストレスがかかるとルーチンが元に戻りやすい話、企業の組織習慣が人間の行動と同じ構造で動いているところなど、個人レベルにとどまらない視点もおもしろいです。良い習慣を根づかせたいなら、まず「自分で選んでいる」という感覚を持つことが大事なんだなと改めて思いました。 日々の小さな癖に振り回されている感覚がある人、あるいは“意志”でなんとかしようとして疲れてしまった人には、けっこう刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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