
現代活学講話選集1 十八史略(上) 激動に生きる 強さの活学 (PHP文庫)
安岡 正篤
PHP研究所 / 2009-03-01
この本について
仕事でも人間関係でも、「どこまで踏み込んで動くべきか」「どこは割り切って距離を取るべきか」で迷うことが多いですよね。自分なりに誠実にやっているつもりでも、場を乱す人や、いつまでも問題を抱え込む人に引っ張られてしまうことがあって、判断基準が揺らぐというか…。僕もそこをずっと行き来しています。 今回の抜粋を見ていて感じたのは、読者の方は「人をどう扱うか」という難しいテーマに刺さっているんじゃないかということです。驩兜や共工を遠ざける場面に反応しているのは、単純に“厳しさ”が良いという話ではなく、混乱を呼ぶ存在と距離を置く勇気をどう持つか、という現実的な悩みに通じているからだと思います。同時に、「淡、水の如し」という言葉に保存が入っているのは、過剰に力まず、必要以上に感情を入れない姿勢への共感なんじゃないでしょうか。誰かを切り捨てるでもなく、迎合するでもなく、淡く保つ。その微妙な態度って、現代でもかなり難しい。 この本は、歴史のエピソードを通して、その“態度の幅”みたいなものを少しだけ広げてくれます。例えば、問題のある人を無理に変えようとしない代わりに、自分の立ち位置だけははっきりさせる。あるいは、感情で反応しそうな場面でも、一度だけ呼吸を置いて、淡々と水のように動く。大げさな成功論ではなく、日々の細かい判断に効いてくる本です。 「人との距離感でいつも疲れてしまう人」には特に刺さると思います。僕自身も読んでいて、一度に劇的に変わるわけではないけれど、翌日のちょっとした場面で姿勢が整うような感覚がありました。こういう微調整を積み重ねたいときに、そっと置いておきたい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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