
偶然を生きる (角川新書)
冲方 丁
KADOKAWA / 2016-03-10
累計読者数3
平均ハイライト数 30.7件/人
推定読了時間 約2時間28分
star総合評価 75/100
trending_up後半加速型
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この本について
仕事でも日常でも、うまくいかない理由をつい「自分の必然」に結びつけてしまうことってありませんか。気づけば、昔つくった前提に引っ張られて身動きが取りづらくなる。僕自身、何か決めるたびに「これで合ってるのか?」と余計な因果を探してしまうタイプです。 『偶然を生きる』が面白いのは、そのクセをやさしくほどいてくれるところです。人間がどれだけ偶然を無視して生きているか、そもそも時間の目盛りすら社会の都合でできているものだ、という視点に触れると、自分が勝手に背負っていた制約が少し軽くなるんですよね。サイコロの話も印象的で、「出た目しか見ない」という人間の性質を知るだけでも、選択に対する構え方が変わります。 もうひとつ良かったのは、物語がなぜ人の経験を更新してくれるのかを具体的に説明してくれる点です。自分の中の物語をいったん離れて組み替え直す、という感覚が言語化されることで、「いまの状況を変えるにはどう視点を動かせばいいのか」が見えやすくなる。社会の目盛りと戦って疲れている人ほど、こうした距離の取り方が効くと思います。 自分の選択に、必要以上の必然を持たせてしまいがちな人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
人間は偶然というものに強い興味を抱く。そしてその偶然を解明し、なんとか秩序立てて理解したいという欲求を抱き続ける——。数々の文学賞を受賞した作家が明かす「物語」が持つ力、そして今、「人間」が持つ力。
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