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老人と宇宙 (ハヤカワ文庫SF)

老人と宇宙 (ハヤカワ文庫SF)

ジョン スコルジー、内田 昌之

累計読者数6
平均ハイライト数 3.8件/人
推定読了時間 約8時間37分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 33%

この本について

年齢を重ねるほど、「この先の選択肢って、もうそんなに多くないのかな」と不意に心が重くなる瞬間があります。昔なら勢いで飛び込めたことも、今は“失うもの”ばかりが頭に浮かんで、動きづらくなる。とはいえ、このまま同じ場所に立ち尽くしているのも違う気がする……そんなモヤモヤを抱える人は多いと思います。 『老人と宇宙』の抜粋を見ていると、この本が扱っているのはSFの戦争よりも、「年齢と選択のリアル」なんだとわかります。七十五歳で人生まるごと手放して宇宙軍に入る主人公の姿は、勇ましいというより、むしろ等身大です。若さがほしいだけじゃなく、これまでの記憶や人間関係を手放す重さにちゃんと迷うところが、読者に刺さっているのだと思います。訓練や戦場の描写も派手さより戸惑いのほうが中心で、「思い込みは窓から投げ捨てたほうがいい」という姿勢が、仕事で環境が変わるときの心境と妙に重なります。 さらに、誰かの能力に悩む小隊長の視点や、「死ぬなら無意味じゃないほうがいい」という兵士たちの淡々とした覚悟は、生き方の判断基準を少しだけズラしてくれる気がします。自分の命より大事なものを知っているから動ける、という言葉は派手ではないのに、胸に残ります。 「今のままでいいのか、でも何を捨てれば前に進めるのか」で立ち止まっている人には、この物語の落ち着いた決断の温度がしっくりくるはずです。自分の人生をどう更新していくかを考えるとき、遠い宇宙の話なのに、妙に現実に近く感じる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ジョン・ペリーは75歳の誕生日にいまは亡き妻の墓参りをしてから軍隊に入った。しかも、地球には二度と戻れないという条件で、75歳以上の男女の入隊しか認めないコロニー防衛軍に。銀河の各惑星に植民をはじめた人類を守るためにコロニー防衛軍は、姿形も考え方も全く異質なエイリアンたちと熾烈な戦争を続けている。老人ばかりを入隊させる防衛軍でのジョンの波瀾万丈の冒険を描いた『宇宙の戦士』の21世紀版登場!2006年ジョン・W・キャンベル賞受賞作。
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