
決定版 セミナー講師の教科書
立石剛
かんき出版 / 2016-03-14
この本について
セミナーや勉強会で話す機会が増えると、「結局うまく伝わっているのか?」みたいな不安がついて回りますよね。準備した内容は悪くないはずなのに、聞き手の反応が薄かったり、場をつかみきれなかったり。僕も同じところでずっとつまずいていました。 この本が効くのは、話し方そのものを“才能”ではなく“構造”として見せてくれるところです。体験談をただ並べるのではなく、状況を設定して、気づきをどう導くか。最初の結論は短く言い切り、理由はあえて抽象にして、事例で具体化する。こういう組み立て方が丁寧に説明されていて、「ああ、そういう順番で話せばいいのか」と腑に落ちました。さらに、講師は自分の言葉だけで埋めようとせず、受講生の頭の中にある情報を引き出す存在だという視点も、個人的にかなり救われました。全部自分で抱え込まなくていいんですよね。 もうひとつ良かったのは、自己紹介や問題提起の“型”が現実的に使える形で紹介されているところです。現在から語り始める自己紹介、受講生が何につまずいているのかを代弁する問題提起、数字や実例をどう混ぜるかなど、明日から試せる内容ばかりでした。気持ちを動かすには、相手のイメージを具体的に立ち上げないといけない、という指摘も地味に効きました。 自分の話に手応えがなくてモヤモヤしている人、特に「経験はあるのに伝える形にできない」と感じている人にはかなり刺さると思います。講師として堂々とする方法より、「どう組み立てれば相手が動くのか」を一緒に考えてくれる一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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