
サッカー守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論
鈴木 康浩 松田 浩
カンゼン / 2015-12
この本について
守備の本を読んでいると、結局どこを基準に動けばいいのか分からなくなることがあります。試合を見ていても「今の失点、誰の責任なんだろう」とか、「システムの弱点って言われても、具体的に何をどう直せばいいのか…」みたいなモヤモヤがずっと残る。ただ、選手や指導者に限らず、戦術を見るのが好きな人ほど、このあたりで一度つまずく気がします。 この本が面白いのは、そこでいきなり理論を積み上げるのではなく、守備の根本を“ボールの周りで何が起きているか”という視点に戻してくれるところです。読者が抜き出していた「ボール周辺の雲行き」という表現はまさに核心で、ゾーンが単なる配置の話ではなく、状況の変化に気づく目を育てる方法なんだと腑に落ちる。システムの穴がどこに生まれ、なぜ433は守備で破綻しやすいのか、その理由を具体的なシーンとともに説明してくれるので、単に正解を覚えるというより“見え方が変わる”感じがあります。 さらに、ゾーンにも欠点があって、ワンタッチの質やサイドチェンジの精度に弱い理由も丁寧に書かれています。ここを読むと、失点の原因を単純に選手の能力や気持ちに寄せず、構造として理解できるようになる。日本サッカーが抱える問題や育成年代の話も、日ごろ感じている違和感とつながってきて、戦術を「理屈として語る」だけでは届かない部分に触れてくれます。 戦術を自分の言葉で説明できるようになりたい人、そして守備を見る目をもう一段深くしたい人にはかなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
誰にでもわかるサッカー説明書 ~スペインサッカーを日本語に具現化~ 【戦術編】 下巻 誰にでもわかるサッカー説明書【戦術編】
森亮太、坪井健太郎

4-2-3-1~サッカーを戦術から理解する~ (光文社新書)
杉山 茂樹

誰にでもわかるサッカー説明書 ~スペインサッカーを日本語に具現化~ 【戦術編】 上巻 誰にでもわかるサッカー説明書【戦術編】
森亮太、坪井健太郎

サッカーの見方は1日で変えられる
木崎 伸也

サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れか
クリス・アンダーセン、デイビッド・サリー、児島修
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要