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人生が変わる55のジャズ名盤入門 (竹書房新書)

人生が変わる55のジャズ名盤入門 (竹書房新書)

鈴木良雄

竹書房 / 2016-02-04

累計読者数6
平均ハイライト数 35.8件/人
推定読了時間 約4時間50分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事で煮詰まったり、日々なんとなく同じ景色のまま過ぎていく感じが続くと、音楽でも本でも“ただ流しているだけ”になってしまうことがあります。いいと言われる名盤を聴いても、どこをどう味わえばいいのか分からないまま終わることもあって、僕自身ずっともやもやしていました。 この本が良かったのは、演奏そのものよりも「その背景にある人間の温度」に視点を向けさせてくれたところです。黒人ミュージシャンの置かれていた歴史や、クラシックを学んだビル・エヴァンスの感性、メンバーの死や麻薬の影まで、きれいごとにせず淡々と触れられているので、音の裏側にある葛藤や空気の揺れが急に立ち上がって聞こえてきます。また、ただの知識では終わらず、「替え歌を競い合うようにアドリブをぶつけ合う」といった具体的な場面が多いので、ジャムセッションが抽象的な“即興”ではなく、仲間同士の会話だったんだと腑に落ちます。 もう一つ刺さったのは、マイルスの「リラックスしろ」という一言に象徴される、音づくりの“余白”の感覚です。統制がありつつも、あえてリズムを崩したり、白人・黒人の感性が混じり合ったりして生まれる揺れが、結果的に名盤を形づくっている。その曖昧さを無理に整理しようとしない姿勢は、日々の仕事にもそのまま持ち込める視点でした。 音楽を“理解しよう”として疲れてしまった人や、もう一歩踏み込んで聴きたいのに入口が見えない人に向いています。音の後ろにいる、等身大のミュージシャンたちと並んで歩いているような感覚が残る一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

いつもランチを食べているレストランで、ラジオのBGMやスーパーマーケットで、日常的に流れてくるジャズ。興味があっても、何から聴いていいのか分からない人が多いのではありませんか? そんな人のために、日本を代表するジャズ・ベーシストで作曲家の鈴木良雄が、音楽仲間たちにアンケートを取って、「これさえ聴けば大丈夫」という55枚を厳選、マイルス・デイビスの「ジャズで大切なことはオネスティー(正直さ)だ」の言葉どおり、「正直な」解説を加えて1冊に仕上げました。ありそうでなかった、ミュージシャンセレクトのジャズ入門書。
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