
アラビア太郎 (講談社+α文庫)
杉森久英
講談社 / 2016-10-20
累計読者数8
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約6時間13分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 33%
この本について
仕事で判断が遅れたり、無難さに流されたり、「結局どっちが正解なんだろ…」みたいな迷いが続く時期ってありますよね。自分もそうで、慎重さが習慣になりすぎて、一歩踏み出す感覚を忘れがちになります。そんなときに読んだのが『アラビア太郎』でした。大げさな成功譚ではなく、山下太郎という人物の“決め方”や“動き方”が淡々と並んでいて、そこに妙なリアルさがあるんです。 特に刺さったのは、「結果を先に計算すると臆病になる」という姿勢と、「誠実さを貫くことが商売の芯になる」という考え方でした。抜粋にもある通り、彼は勝算よりも“やる意味”を重視して動くし、友情や誠意を損得から切り離して扱う。こういう価値観は派手ではないけれど、日々の判断を少しラクにしてくれる気がします。物を増やさず、狙ったら振り切って進む感じも、いまの複雑な世界でこそ響くんじゃないかと思いました。 行動力という言葉で片づけるには雑だけれど、「迷いすぎて動けない時間をちょっと減らしたい人」にはしっくり来る本です。読んだあと、正解探しよりも、自分が選んだ道に意味を与える方に気持ちが寄るようになりました。自分と同じように、慎重さと前進の間で揺れている人には、静かに効く一冊です。
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出版社による紹介
その男、山下太郎は、満州で莫大な財産を築くも、敗戦ですべてを喪った。しかし、戦後復興の核心となる石油を欧米制に依存している現実を危惧し、69歳でアラビア石油を創業。世間から“山師”と揶揄されながら、中東で「日の丸油田」を見事打ち立てた――。日本近代興亡の中で成功と没落、再興を成し遂げた、忘れられた破格の豪傑・山下太郎を、『天皇の料理番』著者が描ききる!
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